コラム

Column

07

女性のからだ

COLUMN 05

帝王切開の人のための産後の過ごし方

帝王切開後もできるだけ早く起き上がることが勧められています

帝王切開後は他の腹部の手術後と同様、早期離床(早く起き上がり動くこと)が推奨されています。早期離床は腸の運動を促進したり、傷口の治りを促進したりする効果もあります。また術後数日は深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)の起きるリスクもあり、術後1日までに離床開始することが勧められています。術後ですので、当然お腹の傷口が痛みますが、その痛みも我慢はせず、お薬を使って抑えることが可能ですので主治医に相談しましょう。

早期離床のコツ

術後初めて起きる際には助産師や看護師とともに行うことが多いと思いますが、術後しばらく横になっている状態から頭を起こすと姿勢の変化により、血圧の調節が一時的にうまくいかなくなり、ふらつきやめまい感を起こすことがあります。(起立性低血圧といいます。)そのため、初めて起きるときには、寝た状態で足首や膝などの運動(足首の曲げ伸ばしは血栓の予防にも有効です。)を行ってから、ベッドの背上げ機能なども使って、起きるとよいでしょう。足の運動→背上げ→足を床に下ろすという流れで行うと痛みも出づらく、行いやすいです。

動作に伴う痛みを最小限にするコツ

術後は手術の傷による痛みとともに後陣痛(こうじんつう、と読みます。分娩後、子宮が元の大きさに戻ろうと収縮する時の痛み)も起きます。どちらも痛みを伴いますが、手術の傷の痛みはちょっとした工夫で軽減することもできます。傷口が引っ張られたり、直接強い圧がかかったりすると痛みが強く出ますので、傷口をタオルなどで軽く押さえながら動くとよいでしょう。この方法は咳き込む際や、排泄時に伴う痛みにも有効です。

また起き上がりや移動する時などに身体をねじらないで動くことも重要です。抱き枕などを足の間に挟み、それを抱きながら、上半身と下半身が一体となって寝返りや起き上がりを行うとよいでしょう。抱き枕等がない場合でも、両方の肩と腰が同じ方向を向いているように、傷口のあたりに両手をあてながら少しずつ動くことで痛みは軽減できます。いずれも、傷口が落ち着いてきて、痛みもなくなってきたら、制限なく自分の動きやすい方法で行って大丈夫です。

傷口が治ったら、セルフケアを

傷口が治ってきて、保護しなくてもいいと主治医の許可がもらえたら、傷口が治ってきている段階です。その段階になったら、傷口まわりの皮膚などの組織が硬くなってしまわないように、傷口の周りの皮膚をマッサージしましょう。傷口を見たり、触ったりすることが怖いと感じる方もいるでしょう。その場合は、薄いタオルや布を当てた上からでも構いません。軽くこするようにして、傷口の周りの循環を促しましょう。

参考文献

  1. 小野田洋平、ほか:産科領域におけるERAS®【帝王切開後に早期離床し,血栓予防を図るべき】.週間日本医事新報, 4860, p.54, 2017

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