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生まれたばかりの赤ちゃんは、遠視で視力0.03-0.05とボヤけて見える程度ですが、抱っこしてもらった時のママやパパの顔が一番よく見えます。
生まれたばかりは目的もなく目を動かすことが多く、反応がわかりにくいと思うかもしれませんが、新生児でも顔を見つめたり、生後1か月半では揺れ動くものなどに微笑んだり、3か月ではあやすと反応的に笑ったり、見つめ合うようになったりと、急速に発達します。
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〈参考文献〉
聞こえています。お腹の中から、さまざまな音を聞いています。生まれてすぐは、少し大きな音がすると、モロー反射といって両手を広げてびっくりするような仕草をします。この頃は反応的な行動がほとんどですが、生後3-4ヶ月になると、人の声、特にママの声を好むようになります。
ただ、1000人に1-2人の割合で、生まれ持って難聴の赤ちゃんがいます。音に反応していないと感じるときは、医師に相談しましょう。
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赤ちゃんは生後1ヶ月ぐらいになると、頭を持ち上げようとしたり、首を左右に振り、首や肩まわりの筋肉を発達させます。そうすることで、生後4ヶ月ぐらいに首がすわります。首がすわることで寝返りをうてるようになり、その後、腰回りの筋肉も安定し座るようになります。発達は個人差が大きく、心配するママやパパも多いですが、発達には順序があります。心配なときは医師に相談し、赤ちゃんのペースを見守りながら関わりましょう。
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〈参考文献〉
赤ちゃんは、特定の刺激へ無意識に反応します。これを原始反射といい、脳が発達するに従い消失します。
<例>
・吸啜反射:口の中に乳頭や指が入ると吸い始める反射で、おっぱいを飲む時に必要です。離乳食が始まる前の生後4−5ヶ月頃に消失します。
・把握反射:手のひらを刺激すると握りしめてくれるという反射で、とても愛らしいです。自分の意思で物をつかむようになる頃、手の把握反射は生後3-4ヶ月頃に消失します。
参考文献
母子手帳の中の成長曲線を活用しましょう。
子どもの成長は、ママやパパにとって気がかりで、体重を計るたびに一喜一憂してしまうことも。小さめで生まれた赤ちゃんもいれば、大きめで生まれた赤ちゃんもいます。そのため、定期的に体重を計り、成長曲線のグラフに計測値をプロットしましょう。曲線にそって大きくなっているかどうかがポイントです。そうすることで、子どもの成長を客観的に考えやすくなります。
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〈参考文献〉
体重を計る間隔は赤ちゃんの状況によって違うため、医師や助産師から指示がある時は、その間隔で計りましょう。何も言われていない時は、退院後から生後 1か月は1日1回、生後1-6ケ月は1週間に1回より頻繁に計測する必要はないと言われています。
ちなみに身⻑や頭囲は、6歳未満では正確に測定することは難しく、誤差が発生することがあります。寝た姿勢で身長を計る時は、なおさらです。
〈参考文献〉
あります。身長は、1歳で出生時の1.5倍になります。
体重は、出生後数日は体重が減少しますが(資料によって差がありますが、出生体重の7-10%未満の減少率が望ましいです)、生後約2週間で出生体重に戻り、生後約4ヶ月で出生体重の2倍、1歳で3倍になります。
退院後に飲みが悪い、活気がない、出生後3週間経っても出生体重にも戻らないときは、1ヶ月健診を待たないで受診しましょう。
〈参考文献〉
授乳以外の時間は自分の時間と思うかもしれませんが、生後6ヶ月の赤ちゃんを育てるママが子どもを持って負担に思うことは、「自分の自由な時間が持てない」(56.5%)がトップです。授乳が仮に1回約30分×8−12回/日とすると、授乳だけで4-6時間も必要です。そこに、オムツ替えや寝かしつけ、沐浴などがあります。しかも、抱っこで寝てくれても、布団に寝かせると起きてしまうことは珍しくなく、時間はあっという間に過ぎてしまいます。
〈参考文献〉
よくあるトラブルは乳頭にキレツや水ぶくれ、血マメができることです。また、乳腺炎になるママも珍しくありません。赤ちゃんの吸う力は想像以上に強いです。おっぱいの先だけ吸うと圧力がかかりすぎ、このようなトラブルがおきてしまうのです。1回の授乳でなることもあるので、乳輪をできるだけ含み、圧力を分散させるようにしましょう。
乳腺炎は母乳を飲み切れなかったり、乳頭から細菌が入るなどが原因で起こります。
〈参考文献〉
ちょっとしたコツがあります。赤ちゃんとママのお腹を寄せ合い、赤ちゃんのお口が大きく開いた時に、できるだけ多く乳輪を含ませましょう。赤ちゃんが乳首の先だけ吸わないようにするのがポイントです。ただ、首の座っていない赤ちゃんを抱っこするのも不安なママが、お腹を寄せ合うのも大変です。是非、産院の助産師さんや看護師さんにチェックしてもらいましょう。
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〈参考文献〉
違います。赤ちゃんが泣く前に与えることがストレスのない授乳のコツ。そのためには、赤ちゃんからのサインをキャッチすることが大切です。
赤ちゃんは泣くと舌を上にあげてしまい、乳輪を多く含んで飲むことが困難に。そうすると、乳首の先だけ吸われてママの負担にもなります。また、ママは焦って心も疲れてしまいます。赤ちゃんがはっきりと目覚め、動きが活発になったり、むずがったり、口を開けたり、おっぱいを探す素振りをしたら、ママはおっぱいの準備をし始めて、落ち着いて授乳しましょう。ミルクの赤ちゃんも同じタイミングです。
〈参考文献〉
大丈夫です。母乳には、飲ませ始めに出る脂肪分の少ない「前乳」と、終わりごろに出てきて成長や発達に必要な脂肪分が多い「後乳」があります。短時間でおっぱいを変えるよう説明されることがありますが、そうすると前乳ばかり飲んでしまい、赤ちゃんは満足感が得られなかったり体重が増えなかったりすることがあります。両方から飲んでもらうのがベストですが、片方で終わった場合、次の授乳は反対からしましょう。また、授乳毎に最初に与えるおっぱいを変えましょう。
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〈参考文献〉
夜間の平均授乳回数は、産後1ヶ月で3.5±2.2回、産後半年で2.6±1.7回です。個人差が大きいですが、夜間の授乳はしばらく続きます。そのため、母乳であれば添い乳をしたり、ミルクであれば準備や後片付けを工夫し、夜間の授乳を乗り切りましょう。また、日中にママが休息をとれるよう、できるだけ家事をサポートしてもらいましょう。
〈参考文献〉
・ミルクを溶かすお湯は70度以上
・作ってから2時間たったミルクは飲まなくても捨てる
粉ミルクは無菌ではありません。特にエンテロバクター・サカザキ菌という菌が、製造段階でも開封後でも入りやすいとわかっています。そのため、70度以上のお湯で溶かす必要があります。ただし、飲ませるときは人肌に冷まして。また、作ってから2時間以上たったミルクは捨てましょう。菌は計量スプーンにも付くことがあるので、使う物は清潔にしましょう。
〈参考文献〉
大丈夫です。2018年8月、乳児用液体ミルクの製造・販売が可能になりました。液体ミルクは高温滅菌済みのため常温で保存可能、調乳の手間が入りません。保育者の体調が悪い時、夜間や共働きで時間が限られている時に簡単に授乳ができます。災害時の備えとしても活用できます。ピンチの時に上手に利用したいですね。
〈参考文献〉
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出産前に育児について
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e両親学級 子育て教習所です。
私達の調査で産前産後のイメージギャップが育児不安に関係することがわかってきました。
そこで、少しでも大変さを理解し、ギャップを埋めるためのカリキュラムを作成しました。
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是非パートナーと一緒に学び、楽しいチーム育児ライフを送りましょう!
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出産前に知っておくとよい基本的な内容をご紹介します。大人にも身長体重や性格に個性があるように赤ちゃんの発達・発育も人それぞれで教科書通りの赤ちゃんはいません。目安として知っておきましょう。