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少し赤ちゃんと離れる時間を持つ「息抜き」、神経質になりすぎない「手抜き」がオススメです。意外と難しい息抜き・手抜き。泣いては抱っこをし、オムツを替え、寝ていれば「大丈夫だろうか」と覗き込む…赤ちゃんをずっと見続けることはとても大変で疲れることです。「一人で全部やる」をやめてみる。たまには「まあいいか」の心持ちでやっていくことが幸せな育児を続けていくコツです。
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「周囲に援助や支援を求める行動」のことです。助けを求める人のほうが、助けを求めない人よりも育児不安が軽減されることがわかっています。精神的な健康のためにも、ヘルプシーキングをしましょう。頼ることから始まる他者との関係の中で、親子共に社会性を養うことができ、パートナーへの信頼感が高まり、今後の自信につながるというメリットもあります。
〈参考文献〉
体調を崩した時や急用ができた時、習い事や美容院など、場合に応じて、パートナーや家族、友人やベビーシッターさんなど出産前に誰に頼めるかシミュレーションしてみましょう。前もってお願いしておくとよりスムーズです。ママ友パパ友同志で助け合いをするケースも多いようです。
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「相談」というと、何か大きな問題がなければ行ってはいけないと感じるパパやママもいるようですが、「ミルクの足し方がわからない」などの、ちょっとした質問でも大丈夫です。初めての育児では、悩みはつきもの。そんなとき、専門家の意見はとても参考になりますよ。
保健センターや子育て世代包括支援センターの保健師さん・助産師さんが、電話や対面で相談に乗ってくれます。 気軽に活用しましょう。
助産師は、看護師資格を基礎にさらに1年以上の教育と10回程度の分娩介助を経て、国家試験をパスした専門職です。正常な出産は医師の立会がなくても行うことができます。また、出産だけではなく、産後の授乳やママの心身のケア、夫婦のパートナーシップや性教育まで相談にのってくれる女性の味方です。産院にも助産師がいるので、いつでも気軽に相談して疑問を解消しましょう。
〈参考文献〉
保健師は、看護師資格を基礎にさらに1年以上の教育を受け、国家試験をパスした専門職です。役所に属している保健師さんは、住民の健康を管理し、健康に過ごせるようにサポートしています。例えば、赤ちゃんの健診で保健師さんと会うだけでなく、家庭訪問をしてくれることもあります。また、サポートグループや育児の広場など、居住地の育児に関する情報を良く知っています。是非、保健師さんを活用しましょう。
〈参考文献〉
大事なわが子を誰かに預けることは、とても勇気のいることですね。いきなり預ける前に、自分がいる間に子どもをお世話してもらうこともできます。ワンオペのとき、一緒に子どもを見てもらうなどして、シッターさんがどうやって子どもをあやしているか知るのも勉強になります。また、複数のシッターさんを見ることで、自分の育児の幅も広がります。いざというときのためにも、安心して頼めるシッターさんを探しておきましょう。
0歳~2歳までの親子の居場所です。
自分の子どもしかしらない新米ママ・パパは、発育や遊び方など何が「普通」かわかりません。育児で悩むことも多いでしょう。同じ月齢の親子を見るだけでも、いろいろわかることがあります。子ども同士遊べるようになるのは3歳以降なので、子どもの友達作りというよりは親のための場所という意味合いのほうが大きいでしょう。
広場の案内は、各自治体のHPや広報で確認することができます。
子どもは、手遊びやわらべ歌で遊んだり、遊具で遊んだり…家ではできない遊びを堪能することができます。ママ・パパは、友達ができたり、あやし方を学んだり、少し大きい子を見て育児の予測が立つなど知識やテクニックを得られます。
また、他の支援センターや保育園・幼稚園の情報も得られるのも大きなメリットです。
子育ては一人でやると辛いけど、誰かとやるととても楽しいもの。気の合う仲間を見つけられるといいですね。
大丈夫です。母乳には、飲ませ始めに出る脂肪分の少ない「前乳」と、終わりごろに出てきて成長や発達に必要な脂肪分が多い「後乳」があります。短時間でおっぱいを変えるよう説明されることがありますが、そうすると前乳ばかり飲んでしまい、赤ちゃんは満足感が得られなかったり体重が増えなかったりすることがあります。両方から飲んでもらうのがベストですが、片方で終わった場合、次の授乳は反対からしましょう。また、授乳毎に最初に与えるおっぱいを変えましょう。
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〈参考文献〉
夜間の平均授乳回数は、産後1ヶ月で3.5±2.2回、産後半年で2.6±1.7回です。個人差が大きいですが、夜間の授乳はしばらく続きます。そのため、母乳であれば添い乳をしたり、ミルクであれば準備や後片付けを工夫し、夜間の授乳を乗り切りましょう。また、日中にママが休息をとれるよう、できるだけ家事をサポートしてもらいましょう。
〈参考文献〉
・ミルクを溶かすお湯は70度以上
・作ってから2時間たったミルクは飲まなくても捨てる
粉ミルクは無菌ではありません。特にエンテロバクター・サカザキ菌という菌が、製造段階でも開封後でも入りやすいとわかっています。そのため、70度以上のお湯で溶かす必要があります。ただし、飲ませるときは人肌に冷まして。また、作ってから2時間以上たったミルクは捨てましょう。菌は計量スプーンにも付くことがあるので、使う物は清潔にしましょう。
〈参考文献〉
大丈夫です。2018年8月、乳児用液体ミルクの製造・販売が可能になりました。液体ミルクは高温滅菌済みのため常温で保存可能、調乳の手間が入りません。保育者の体調が悪い時、夜間や共働きで時間が限られている時に簡単に授乳ができます。災害時の備えとしても活用できます。ピンチの時に上手に利用したいですね。
〈参考文献〉
Curriculum
Member
出産前に育児について
学びましょう!
こんにちは。
e両親学級 子育て教習所です。
私達の調査で産前産後のイメージギャップが育児不安に関係することがわかってきました。
そこで、少しでも大変さを理解し、ギャップを埋めるためのカリキュラムを作成しました。
京都大学の専門家の方々がエビデンスに基づいた最新の情報をお届けします。
是非パートナーと一緒に学び、楽しいチーム育児ライフを送りましょう!
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ここでは支援の必要性について学んでいきましょう。子育ては何かと一人で背負ってしまいがちです。「母親になるんだから」とつい頑張ってしまいますが、思っているよりずっとやらなければならないことは多く、すべてを一人ですることは孤独と疲弊を生んでしまいます。是非「手を借りる」ということをためらわないで下さい。身近な人からの助け、行政や民間サービスを利用した負担の軽減、リフレッシュ…ママが孤独にならず、手一杯で子育てがつらくなる前に、さまざまな支援の形を知って楽しく育児をしていって欲しいと思います。