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女性のからだ
会陰に傷がなかったとしても、赤ちゃんが産道を通るときに会陰は大きく伸びるため、産後2日目までは、多くの方が会陰の痛みを感じるとされています。
痛みの感じ方は人によって異なりますが、産後に会陰部の痛みを感じ、日常生活に支障をきたすこともあります。1度裂傷、2度裂傷の場合には、産後4~10日で徐々に痛みが減少するという報告があります。また、別の報告では、会陰裂傷のない場合には、平均1.9週間、1度裂傷、2度裂傷の場合には、平均2.4週間で痛みがなくなると言われています。
トイレに行ったとき、傷が開いてしまうのではないかと不安になることもあるかもしれませんが、傷が開いてしまうことはありませんので、安心してください。また、起き上がったり、歩いたりと動作をするときに痛みを感じることもあるかもしれません。しかし、痛いからと言って動かないと、産後のからだの回復が遅れてしまいます。クッションを使ったり、痛みを感じにくい体勢でいるなどして、なるべくからだを動かすようにしましょう。
産後2日目あたりまでが最も痛みが出やすい時期です。病院によっては、この時期に鎮痛剤が処方される場合があります。授乳中でも使用ができる鎮痛剤なので、うまく活用すると良いでしょう。
また、座るときも少し工夫することで痛みが和らぎます。おすすめは、会陰の傷への圧迫を避ける円座クッションです。円座クッションと授乳クッションを使用して授乳をしているママの姿は入院中によく見かける光景です。
産後2~3日は、人によっては会陰がむくんでいる場合もあります。傷の状態にもよりますが、会陰がむくんでいる時は、冷却ゲルパットやリバノール湿布で冷やすことで痛みが軽減する方もいます。会陰を冷やす場合には、冷やしすぎると傷が治りにくくなる場合もありますので、ご自身で判断はせずに、必ず医療者に相談をしましょう。
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会陰裂傷は、その傷の深さによって1度から4度に分類されます。会陰の皮膚や腟の粘膜に裂傷が生じるのが1度、会陰筋に裂傷が及ぶけれど肛門括約筋は損傷していないものは2度裂傷です。お産の時に医師による会陰切開を受けた場合には、2度裂傷と同じ傷の深さになります。