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女性のからだ
産後3~9か月の日本人女性544人(平均年齢33歳)を対象にした調査では、尿もれを自覚している人は34.6%でした。そのうち、「腹圧性尿失禁」と回答した人は75%でした。この調査では、尿もれがあると回答した人の8割以上が、妊娠や出産を機に尿もれの症状を自覚したり、症状が悪化したと回答しています。
尿もれによって、日常生活や子育てに支障を感じるママも少なくありません。
尿もれの治療には、①行動療法(生活指導、骨盤底筋訓練、膀胱訓練)、②薬物療法、③手術療法があり、とくに「骨盤底筋訓練」というトレーニングは、どんな尿失禁のタイプにも良いとされています。
とくに、妊娠初期から、骨盤底筋群を鍛えるトレーニングをすることで、妊娠後期や産後の尿もれの発症を予防できる可能性があると言われています。腟と肛門に力を入れることで骨盤底筋群を締めることができるとされ、この骨盤底筋群を締めたり、緩めたりすることで、骨盤底筋群を鍛えることができます。
トレーニングの方法には、専門的なアドバイスが必要なので、事前に産婦人科で相談しましょう。
尿もれが気になる場合には、遠慮せずに産婦人科や泌尿器科に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
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女性の尿もれ(尿失禁)は、「腹圧性尿失禁(くしゃみや重い荷物を持った際など腹部に力が加わった際におこる尿もれ)」、「切迫性尿失禁(急に尿意をもよおし、我慢することができずにおこる尿もれ)」、「混合性尿失禁(腹圧性と切迫性のいずれもおこる)」の3つに分けられます。
妊娠中や産後に起こる尿もれは、妊娠や分娩などが原因で引き起こされると言われています。