コラム

Column

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授乳

COLUMN 03

母乳育児体験談「おっぱい下手な息子の体重が激減!」

プロフィール

10歳、4歳の男の子のママ。助産師、保健師として総合周産期母子医療センター、クリニック、開業助産所、保健センターで経験をつみ、その後、大学教員として8年間働く。第1子出産後、約5年間はワンオペ育児を経験。第2子出産を機に、パパや実母のサポートを受けながら育児を行った。2人とも完全母乳。

産後1日目からのエンドレスおっぱい

幸運にもお産がスムーズだったので、お産直後からずっと母子同室。ただ、小柄な割に大きい息子を産んだため、会陰が切れて痛みがあり、とにかく座って授乳するのが大変でした。多くの赤ちゃんがそうですが、お産の翌日の夕方から、息子はあまり眠ってくれず…。息子の目はランランと輝き、おっぱいを飲んで寝たと思えば、すぐ起きて、またおっぱいの繰り返しでした(赤ちゃんはおっぱいを飲むことで疲れて寝てしまうのですが、少し眠るとすぐに体力が回復します)。これが夜通し繰り返され、時には抱っこして病棟の中をさまよい歩き、どうにかこうにか寝かせようとしましたが、スムーズにはいきませんでした。会陰は痛い、眠い、出産の疲れもある…。そのうえ、座っていると足がむくんでくるので、歩けばまた疲れるという状態でした(出産後、よく足はむくみます)。

おっぱいの飲み方が下手な息子

2人目の出産でも、夜なかなか眠れないことに変わりはありませんでした。しかも、次男は、おっぱいを飲むのが下手ときました。舌でうまく乳首を巻き込めず、わずかなおっぱいも飲むことができません。赤ちゃんは生まれてから一時的に体重が減るのですが、息子の場合、2日目としては減りすぎ。そうこうしていると、「おなかが空く→頻回に起きる→おっぱいをあげる→体力がないため、しっかりおっぱいが飲めない→また体重が減る」という悪循環に陥ってしまったのです。

生後3日、とうとう体重減少は異常レベルへ

産後3日目を迎え、体重の減り幅は、異常レベルになってしまいました。息子の体力を戻し、体重激減の悪循環を断ち切るため、おっぱいを搾り、カップであげることにしました。実は、哺乳瓶とおっぱいの乳首が違うことで赤ちゃんが混乱してしまい、おっぱいを飲んでくれなくなることがあります。しかし、赤ちゃんは哺乳瓶だけではなく、カップやスプーンでもタイミングを合わせれば上手に飲んでくれます。そのため、息子の場合は、カップを使いました。

息子もこの策が功を奏して、体重が増加!そして、おっぱいの飲み方がわかってきたのか、体力が戻ると上手におっぱいを飲んでくれるようになり、何とか悪循環から抜け出すことができました。

メッセージ

母乳育児がスムーズにいくママもいれば、いくつもの山を乗り越える必要があるママもいます。育児は、楽しくもあり、長く大変な道のりでもあります。ママが少しでも楽しく育児するためには、周囲の方々との話し合いと協力が大切です。いろんな人の意見を参考にしながら、自分に合った授乳方法や育児環境を選んでいくことをおすすめします。皆さんの子育てがうまくいきますように。応援しています!

「授乳表」で授乳回数を記録しよう

「授乳表」で授乳回数を記録しよう

写真は「授乳表」といって、赤ちゃんが母乳やミルクを飲んだ時間、うんちやおしっこを出した時間に印をつけるものです。これをみると、いつ飲んで、いつ出したかがわかります。縦軸が生後日数、横軸が0時から24時までになっています。授乳表は色々ありますが、この授乳表だと、1日の中に2つの段あり、上の段が飲んだ時に記入するところ(直接おっぱいを飲ませると○印、搾ったおっぱいを飲ませると○印の中に飲んだ量)、下の段が出たところ(うんち×印、おしっこ○印)となっています。
これを見ると、生後1日目の夕方ぐらいから頻回に飲んでいるのがわかります。2日目には昼夜問わず20回あげていますね。おむつも1日に10回変えています(うんちが多いですが・・・)。そして、体重が減っている3日目まで「おしっこ」回数が少なく、搾ったお乳を飲ませてからしばらくして、おしっこが出始めているのがわかります。
母乳育児の場合は、赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけあげましょう。授乳間隔とは、おっぱいの飲みはじめから次の飲みはじめまでの間隔で、必ずしも3時間ごとではありません。2時間あくこともあれば、30分あかないこともあります。休めるときは横になって休むことが大切ですよ。

カリキュラム

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メンバー

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出産前に育児について
学びましょう!

こんにちは。
e両親学級 子育て教習所です。
私達の調査で産前産後のイメージギャップが育児不安に関係することがわかってきました。
そこで、少しでも大変さを理解し、ギャップを埋めるためのカリキュラムを作成しました。
京都大学の専門家の方々がエビデンスに基づいた最新の情報をお届けします。
是非パートナーと一緒に学び、楽しいチーム育児ライフを送りましょう!