お客様の声

Voice

外国人の方々と共生する時代。「MELON」は地域社会の医療福祉インフラになる。

2023-06-23

 社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 さま

経営戦略部 国際課課長 兼 戦略企画室推進役 海老原 功 さま(写真右)
看護師 小山 星花 さま(写真左)

▪︎導入目的 

観光地にある北米型ER救急病院として、24時間の多言語対応が必要とされるため。

▪︎課題

勤務時間外の医療通訳者の手配に難航 。医療安全面の課題が浮き彫りに。

▪︎効果

院内スタッフに広く浸透。
いつでも、どこでも、誰でも、医療通訳・機械通訳が可能に。

地域の中核病院として、
あらゆる人を受け入れるために。

ーまずは、外国人患者の来院状況について教えてください。

小山さん:
当院がある長野県は、訪日外国人が多い観光地。特にスキー・スノーボードシーズンになると、連日多くの外国人患者が受傷し搬送されてきます。世界的に希少な陽子線治療を行う医療機関ということもあり、治療目的渡航者の方も多くいらっしゃいますね。

海老原さん:
あらゆる人を受け入れる全人的医療こそ、医療の原点だと私たちは考えています。外国人患者を積極的に受け入れているのも、その一環。たとえ言語や文化が違っても、日本人と変わらず安心して受診いただけるよう、外国人患者受入れ医療機関認証制度「JMIP」やジャパンインターナショナルホスピタルズ「JIH」などの認証を取得しながら、受入体制の継続的な見直しを行っています。

ー外国人患者を受け入れるにあたって、「MELON」導入前にはどのような課題がありましたか?

海老原さん:
「MELON」導入以前は、観光客向けの電話通訳サービスを活用したり、院外から派遣通訳者を手配することもありました。通訳者が医療分野に精通していないと、正確かつ迅速なやり取りができず、誤訳につながる恐れがあります。また、派遣通訳者は手配に手間や時間がかかることから緊急時に呼び出すことは難しく、夜間休日など、時間帯によっては利用できないケースもありました。

小山さん:
やむを得ず簡単な日本語で対応をしたり、勤務時間外に院内通訳者を呼び出すこともしばしば。希少言語の場合、患者様のご家族や知人の方に通訳を頼まざるを得ないなど、医療安全面の課題が浮き彫りになりました。

医療通訳、希少言語のカバー、24時間対応……総合点が高かった「MELON」。

ー「MELON」導入の決め手は、何でしたか?

海老原さん:
6社ほど医療通訳・機械通訳サービスを比較検討しました。その中でも「MELON」は、専門的な教育を受けた医療通訳者が対応していること、希少言語を含む20言語をカバーしていること、その多くが24時間対応となっていることなど、総合的なポイントが高く採用に至りました。個人情報保護の認証を得ていることも決め手の一つです。

ー実際に「MELON」をどのようなシーンで使っていますか?

小山さん:
医者が治療経過を説明したり、薬剤師が薬の服用方法を説明したり、看護師が患者様に問診を行ったりと、用途は多岐にわたります。

簡易な操作と履歴が残る安心感。
一度使えばすぐに価値がわかる。

ー「MELON」を使用した感想を教えてください。

小山さん:
「MELON」は、操作も容易で助かっています。機械通訳の定型文機能を使えば日常的なコミュニケーションがスムーズになりますし、医療通訳者も簡単なボタン操作ですぐに手配できます。

海老原さん:
さらに「いつ、どの端末で、どんな言語で、どのように、何分利用されたか」といった履歴が残るのもいい。トラブル防止に役立ちますから。

ー「MELON」を導入してから、院内ではどのような変化がありましたか?

海老原さん:
e-learningや研修で使用方法を周知した甲斐あって、「MELON」の使用時間は1年間で約10倍になりました。それだけ医療通訳・機械通訳への潜在的な需要があったということだと思います。患者様と医療者、双方が十分に理解・納得した上で治療やケアに臨むことができるなど、医療安全面の課題も大幅に軽減されました。

小山さん:
一度使用すれば、その価値はすぐにわかるようです。実際に現場でも、「とても助かっている」という声をよく聞きますね。

来る「在留外国人の高齢化問題」に対応するためにも「MELON」は欠かせない。

ーどのような病院に「MELON」は合っていると思いますか?

海老原さん:
たとえば訪日観光客や在留外国人が多い地域の病院、また夜間休日にも外国人患者を受け入れる救急病院などは重宝するのではないでしょうか。そのほか、幅広い言語の通訳者を常時雇うことが難しい医療機関や派遣通訳者の手配が難しい地域の医療機関にもおすすめです。

ー今後「MELON」を活用して、どのようなことを実現していきたいと思いますか?

海老原さん:
外国人人口が増えている昨今、これからは在留外国人の高齢化への対応が求められていくことでしょう。今は在宅医療シーンでも「MELON」を活用することを検討しています。「MELON」は、国や言語の分け隔てなく医療を提供していくために欠かせないインフラの一つ。これからも積極的に活用していきたいと思います。

お客様プロフィール

1908年創業。「救急医療」と「全人的医療」を病院医療の原点と考え、その実践に注力しています。外国人患者受け入れに関する認証を積極的に取得している地域の基幹病院です。


所在地

長野県松本市本庄2-5-1

代表者

相澤 孝夫 理事長・最高経営責任者

創立

1908年1月10日

病床数

全460床

診療科目

救急科、総合内科、脳神経内科、脳神経外科、リハビリテーション科、循環器内科、心臓血管外科、呼吸器内科、呼吸器外科、睡眠時無呼吸治療科、精神神経科、消化器内科・内視鏡科、消化管外科、肝胆膵外科、糖尿病内科、腎臓内科、産婦人科、小児科、小児外科、乳腺・甲状腺外科、形成外科、泌尿器科、整形外科、スポーツ疾患科、眼科、耳鼻いんこう科、歯科口腔外科、化学療法科、放射線治療科、緩和ケア科、遺伝子診療科、放射線診断科、病理診断科、麻酔科